■ 報告: 放射能汚染セミナー 2015年10月11日

 

「子どもと大地、そして放射能のお話」

~食品と土壌の汚染状況&放射能測定から見えてきたこと~

放射能汚染セミナー(講師:石丸偉丈)を 10 11 日(日)、サンフォルテで実施しました。参加者 30 名。 回収アンケートから、「話がわかりやすくて良かった」 との感想が多く、好評でした。

以下は、セミナーに参加した運営委員K・Mさんの報 告です。

★★★★★

講師である石丸偉丈(ひでたけ)氏は、東京都国分寺市で 2011 12 月には放射能市民測定所「こどもみ らい測定所」を開所、全国の測定所が積み上げてきた放 射能データを手軽に検索表示できるようにしたインタ ーネット上のデータベース「みんなのデータサイト」の 共同代表および事務局長をも務められています。

 難解な数字やデータと向き合うことが多いにもかかわらず、視覚障害の参加者へ説明の心配りができる、柔らかな人当たりの講師でした。

お話のテーマは、1データの読み解き方、2みんなの データサイトが昨年秋からスタートした「東日本土壌ベ クレル測定プロジェクト」のこと、そして質疑応答の過 程で放射性廃棄物の管理、土壌が 3 桁4桁の数値を示す 場所では被ばくするのか?、土壌汚染と作物への移行な どについても、お話頂きました。

「1年を通して日本の国土を吹き渡る偏西風。それと 太平洋側の原発で起きた事故だったゆえに日本国土の 汚染は少ない方だった・・これが日本海側の志賀原発は もちろん、新潟や福井の原発だったら、こんなものでは 済まなかった・・海から陸へ風向きの変わった 3/15 3/21 の汚染を測っているようなもの」との石丸氏の言 葉に、あらためて衝撃を受けています。

放射性廃棄物の管理、汚染エリアの(風評も含め)作 物売行きの回復、事故近辺の自治体の崩壊など、1回の 事故だけでも山のように後処理が発生。原発の再稼働な んて狂気の沙汰だとつくづく思います。